第9回ファンド研究会「グローバル・フィンテック株式ファンド」
日時:2021.07.16(金)21:00~
場所:ZOOM
参加者:投資モモンガー/はるぴょん/森山春香(順不同)
ファンド概要
ファンド名 | グローバル・フィンテック株式ファンド |
---|---|
運用会社 | 日興アセットマネジメント株式会社 |
ベンチマーク | なし |
種類 | 追加型投信/内外/株式 |
特色 | 1、世界の株式の中から主にフィンテック関連企業の株式などに投資 2、個別銘柄の選定において、アーク社の調査力を活用する 3、年1回、決算を行なう |
投資コスト (割高) |
購入手数料:3.85%(税抜3.5%)以内 信託報酬:年率1.925%(税抜1.75%) ※ファンドの組入状況により変動 信託財産留保額:なし 合計:年5.775%(税込)程度 |
その他 | ― |
フィンテック(FinTech)とは金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、最新の情報技術を活用した「新たな金融サービス」のことを指します。
具体的にはモバイル決済や、ロボアドバイザーなど金融x新技術で我々の生活をもっと便利にできるようなサービスの提供を行っています。
ファンドの仕組み
同ファンドに投資した資産は、グローバル・フィンテック株式マザーファンドを介し、世界の株式へ投資されます。
グローバル・フィンテック株式ファンド一つに投資をするだけで、複数の世界株式へ幅広く分散投資することができます。
運用成績・純資産の推移
引用:日興アセットマネジメント株式会社
– | 1年 | 3年 | 5年 | シャープレシオ (1年) |
---|---|---|---|---|
ファンドの運用成績 | 68.07% | 35.53% | - | 3.10 |
取ったリスクに対し得られるリターンを図るもので、「リターンー安全資産のリターン÷リスク」の数式で求められます。
またシャープレシオは原則で、投資対象を同じとする商品、かつ3~5年の長期での数字を比較する必要があります。
その上で、数値が高ければ高いほどリスクから得られるリターンが大きく、運用効率が良いと理解することができます。
以下の図で言えば、ファンド2よりファンドの1のほうが、シャープレシオが高く、少ないリスクで高いリターンに期待できると理解できます。
今勢いのあるフィンテック企業に投資を行うファンドということもあり、投資信託の中でもかなりの好成績を残しています。
こちらも、有名ファンド運用会社ARK社監修ファンドということで今後更なる伸びにも十分期待できます。
ファンドの投資先
株式 | 98.2% |
---|---|
現金その他 | 1.8% |
引用:日興アセットマネジメント株式会社
ショッピファイ、ピンタレスト以外は、日本の方にはあまり馴染みのない企業ではないでしょうか。日本の個人投資家が投資先の妥当性を判断するのは、なかなか難しい銘柄なのが事実。
フィンテックとは言ってもその中身は幅広く、同ファンドは決済系、金融関連の新ビジネスの創出、資金調達系名柄がメインとなっています。
口コミ・評判
忘れてた💦
グローバル・フィンテック株式ファンド
も新規で買いました。
ARK監修で管理費用高いけど、eMaxis Neoフィンテックと比べると構成銘柄がだいぶ違くて、こちらの方が好みでした。今まで個別で持っていた銘柄をこの投資信託1つにまとめる事が出来たので良かったです。
— りり (@Lily_goodlife) April 8, 2021
買ったのは日興アセット証券のグローバル・フィンテック株式ファンド500円分
— akira (@seijeii) March 2, 2021
研究会で出た意見
・ARK社のファンの方は利用を検討しても良いのでは
・ここ数ヶ月の短期での伸びは目をみはるもの
・人間の生活とお金は切れない縁であり、フィンテック業界は今後のさらなる伸びに期待できる
・手数料があまりにも高すぎる
・投資先が日本人にとっては馴染みのないもので、投資の妥当性の判断がしにくい
まとめ
・ARK社の助言ファンドへ投資したい
・フィンテック業界に大きな将来性を感じている
・低コストに投資したい
話題の運用会社ARK社運用ファンドかつ、直近で年60%を超える高利回りを出せていることもあり多くの話題を集めるファンドです。
魅力的な運用成績ではありますが、ここで考慮したいのが年2%近い運用手数料。
例えば同じくフィンテック銘柄へ投資するeMAXIS Neoフィンテックファンドの場合運用手数料は年率0.792%。購入、売却時の手数料は無料となっています。
同じ業界への投資となると運用成績が類似しがちとなり、最終的には投資コストをどこまで抑えられるかが勝負になる可能性も大いにありえます。
同ファンドに投資する際に、過去の運用成績と投資先の今後の展望から割高な手数料が差し引かれても十分まとまった利益が手元に残るかはしっかり吟味したいところです。
販売会社一覧
- 藍澤證券
- 足利銀行
- エイチ・エス証券
- エース証券
- 岡地証券
- ぐんぎん証券
- 滋賀銀行
など。
以上、
両国ファンド研究会 一同 2021.07.20
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