第1回ファンド研究会「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算)」
日時:2021.05.21(金)21:00~
場所:ZOOM
参加者:櫻井洋一/はるぴょん/投資モモンガー/森山春香/藤田 良(順不同)
引用:日興アセットマネジメント
ファンド概要
ファンド名 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算) |
---|---|
運用会社 | 日興アセットマネジメント株式会社 |
ベンチマーク | なし |
種類 | 追加型投信/内外/株式 |
特色 | 1、世界各国の株式から主にロボティクス関連の株式へ投資 2、銘柄選定は米国資産運用会社ラザード・アセットマネジメント社の調査に基づき行う 3、決算は年2回。基準価格が1口1万円を超えている場合は、積極的に分配を行う |
投資コスト (割高) |
購入手数料:3.85%(税抜3.5%) 信託報酬:年1.936%(税抜1.76%) 信託財産留保額:なし 合計:5.786% |
その他 | ― |
ファンドの仕組み
ファミリーファンド方式の形式を取る同ファンドへ投資を行うと、その資金は自動的にグローバル・ロボティクス株式マザーファンドへ投資され、そちらのファンドから国内外のロボティクス関連株式へ投資されます。
ファンド側からすると、同ファンドのシリーズ商品である1年決算型・為替ヘッジあり型などを1つのマザーファンドへまとめて投資できるので無駄なく運用でき、投資コストを抑えることが出来ます。
運用成績・純資産の推移
引用:日興アセットマネジメント
– | 1年 | 3年 | 5年 | シャープレシオ (1年) |
---|---|---|---|---|
ファンドの運用成績 | 49.56% | 17.87% | 18.90% | 3.86 |
参考:某米国s&p500インデックス投信 | 43.34% | 17.47% | 16.09% | 3.01 |
取ったリスクに対し得られるリターンを図るもので、「リターンー安全資産のリターン÷リスク」の数式で求められます。
またシャープレシオは原則で、投資対象を同じとする商品、かつ3~5年の長期での数字を比較する必要があります。
その上で、数値が高ければ高いほどリスクから得られるリターンが大きく、運用効率が良いと理解することができます。
以下の図で言えば、ファンド2よりファンドの1のほうが、シャープレシオが高く、少ないリスクで高いリターンに期待できると理解できます。
ファンドの投資先
引用:日興アセットマネジメント
投資先の90%以上がロボティクス関連の株式で、そのうちの半分が米国かつ時価総額が大きい超大型株への投資となります。
1業界、1企業への依存度が高い点は理解しておきたいですし、また為替の影響を受ける可能性があることにも注意です。
口コミ・評判
最近滅茶苦茶売れてる(売ってる)投資信託の日興のグローバル・ロボティクス株式ファンドのポートフォリオ pic.twitter.com/0ux3sFkAKg
— 廣川航 (@hirokawa_style) May 16, 2018
あれ?グローバル・ロボティクス株式ファンドの分配金振り込まれるのいつや?
— イカロス (@Ika_as_209R) January 22, 2018
グローバル・ロボティクス株式ファンドを購入
— 小学校 (@CubicCorner) July 26, 2017
研究会で出た意見
・中~短期的に、まとまった利益を得られそうな注目銘柄に分散投資できるのは嬉しい
・現状、運用成績はかなり良好
・ロボティクス銘柄に、分散投資したいしたい人にはもってこいの銘柄なのでは
・今後の未来ロボット(AI)産業が衰退する可能性は低いのでは
・先行者利益を取るにはもう遅い気がする
・手数料が割高
・一般的には馴染みの薄い、業界人しかわからないような銘柄が組入れ上位を占め一般投資家には投資先の妥当性が判断しにくい
・助言会社のラザード社への助言料が投資コストとして発生してくる
・1業界、1企業への投資比率が高く、高い分散効果には期待しにくい
・将来性の判断が難しい中で、長期保有は難しそう
・テーマ型投信で投資初心者が飛びつくには、リスクが高すぎる
まとめ
・短期的にロボティクス業界にかけたい
・ロボティクス業界に精通(業界人)しており、投資先の将来性を判断できる人
・資産に余裕があり、リスクをとっても積極的な運用を行いたい人
・過去に一度も投資をしたことがない投資初心者の方
・まとまった資産を長期的に、安全に運用したい
・まとまった運用を担当する、メインの運用先を探している
・とにかく、低コストで運用したい
日経平均株価連動・S&P500連動と言われるより、ロボティクスと言われたほうが投資している感じが出ますし、実際に運用成績も好調なので投資初心者の方が投資先として選びやすい商品でしょう。
ファンドの人気ランキングなどで上位にランクインしていますが、思うより難解で投資の妥当性を理解するには業界に対する知識も必要。
また、投資コストが割高である点から、投資を始める前には抜け時(いつ売却するか)もしっかり考えておく必要があるでしょう。
購入して、あとはほったらかしで長期保有すると言うよりは購入後の頻繁なチェックやメンテナンスが必要な点には留意したいですね。
販売会社一覧
以下、ページ参照下さい。
>>購入できる金融機関
※日興アセットマネジメント株式会社公式サイト内ページへ飛びます
以上、
両国ファンド研究会 一同 2021.06.16
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