第10回ファンド研究会「まるごとひふみ15」

第10回ファンド研究会「まるごとひふみ15」

日時:2021.07.23(金)21:00~
場所:ZOOM
参加者:投資モモンガー/はるぴょん(順不同)

まるごとひふみ
引用:ひふみ投信

ファンド概要

ファンド名 まるごとひふみ15
運用会社 レオス・キャピタルワークス株式会社
ベンチマーク なし
種類 追加型投信/内外/資産複合
特色 1.投資信託証券への投資を通じて、世界の株式および債券等に分散投資を行なう。
2.資産配分比率が一定の比率となることを目指して運用を行なう。
投資コスト
(割安)
購入手数料:3.30%(税抜3.00%)以内
信託報酬:年率0.66264%程度(税抜年率0.60240%程度)
信託財産留保額:なし
合計:年3.96%(税込)程度
その他
投資コスト評価:同種ファンドと比較し、割安/平均/割高の三段階で評価。

ファンドの仕組み

ファンドの仕組み

同ファンドに投資した資産は、ひふみ投信・ひふみワールド・ひふみグローバル債券マザーファンドを介し、国内外の株式や債券へ投資されます。

まるごとひふみ15の一つに投資をするだけで、国内外の債券・株式へ幅広く分散投資することができます。

運用成績・純資産の推移

運用成績・純資産の推移
引用:ひふみ投信

1ヶ月 3ヶ月 シャープレシオ
(1年)
ファンドの運用成績 0.90% 1.21%
シャープレシオとは?

取ったリスクに対し得られるリターンを図るもので、「リターンー安全資産のリターン÷リスク」の数式で求められます。

またシャープレシオは原則で、投資対象を同じとする商品、かつ3~5年の長期での数字を比較する必要があります。

その上で、数値が高ければ高いほどリスクから得られるリターンが大きく、運用効率が良いと理解することができます。

以下の図で言えば、ファンド2よりファンドの1のほうが、シャープレシオが高く、少ないリスクで高いリターンに期待できると理解できます。
シャープレシオとは?

まだ、設立から1年以内の新設ファンドということもあり、上記の情報からファンドの運用能力を推し量るのは困難であると言えますね。

組入銘柄のひふみ投信など、運用期間の長い組入ファンドの運用実績なども公式サイト上でしっかり確認し投資の可否を検討したいです。

ファンドの投資先

ひふみグローバル債券マザーファンド 84.59%
ひふみ投信マザーファンド 8.88%
ひふみワールドファンド 6.03%
現金等 0.49%

まるごとひふみ15に関しては現状、投資先を国内外の債券とするひふみグローバル債券マザーファンドへの投資が殆どを占めている状態。

まるごとひふみシリーズに関しては、以下の通りまるごとひふみ15、まるごとひふみ50、まるごとひふみ100と商品ごとに金融商品の保有比率が異なります。

ひふみシリーズ保有比率

※数字=株式の組入れ比率となっており、まるごとひふみ15の場合は運用資産の15%が国内外の株式で運用されます。

ファンドの種類 投資先
ひふみ投信マザーファンド 国内外の上場株式
ひふみワールドファンドFOFs用(適格機関投資家専用) 日本を除く世界株式
ひふみグローバル債券マザーファンド 国内外の債券

商品によって若干運用手数料が異なりますが、ご自身が希望する投資スタイルに合わせて投資先を選べるのは嬉しいですね。

口コミ・評判

丸井グループのtsumiki証券を通しエポスカードで積立投資をすることで、エポスポイントのポイント活動を行っている方が多いようです。

エポスポイントを貯めている方は、同ファンドの利用を検討してみても良いでしょう。

研究会で出た意見

メリット

・手数料が比較的割安
・国内外の株式、債券にバランス良く投資できるのは嬉しい
・ひふみさんは投資者向けのセミナーなど運用内容を理解させる努力をしている点に好感を持てる
・数が増えたひふみシリーズファンドにまんべんなく投資できるのは嬉しい

デメリット

・運用開始から1年以下と投資判断に必要なデータが取り切れていない
・投資先が多すぎて、実際の最終的な投資先を理解するのが大変
・投資先が多すぎて、下落した際もその要因を理解するのが大変

まとめ

向いている人

・ひふみ投信の複数あるファンドにまんべんなく投資したい
・ひふみ投信が好き
・債券ベースで株式にもまんべんなく、低リスクに資産分配したい

向いていない人

・リスクを取ってでもまとまった利益を狙いたい

ひふみ投信が運用する複数ファンドにまんべんなく投資できる点で、一見お得なファンドに感じますが投資先が3ファンド、かつその3ファンドからさらに複数の投資先へ分散投資されるので一体ご自身の投資ファンドが何に投資しているのかその内容を理解するのは困難な点はネックです。

さらに、まだ設定から1年以下のファンドということで運用成績のデータも少ないのは寂しい点ですよね。

これから投資をお考えの方は、ひふみ投信の運用成績なども参考に運用会社の運用手腕を推し量り投資を決めたいですね。

債券だけで投資を行いたいという方は、低コスト投信のeMAXIS Slimの国内債券インデックスや、eMAXIS Slim先進国債券インデックスをご自身で組み合わせて運用されるのも一案です。

販売会社一覧

販売会社は、以下からご確認頂けます。

>>ひふみ投信 販売会社

以上、

両国ファンド研究会 一同 2021.07.26

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