第14回ファンド研究会「GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース」
日時:2021.08.20(金)21:00~
場所:ZOOM
参加者:櫻井洋一/投資モモンガー/はるぴょん(順不同)
引用:GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)
ファンド概要
ファンド名 | GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース |
---|---|
運用会社 | ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社 |
ベンチマーク | なし |
種類 | 追加型投信/内外/株式 |
特色 |
1. 日本を含む世界の株式を実質的な投資対象とし、主としてテクノロジーの活用または発展により恩恵を受け、将来のリーダーになると期待される中小型株式 および新興国株式へ投資。 2. 「よりよい投資収益は、長期にわたって成長性の高い事業へ投資することにより獲得される」との投資哲学のもと、個別銘柄の分析を重視したボトムアップ手法により銘柄選択を行う。 3.Aコース(限定為替ヘッジ)、Bコース(為替ヘッジなし)の選択が 可能。 |
投資コスト (割高) |
購入手数料:3.3%(税抜3%)以内 信託報酬:年率1.7875%(税抜1.625%) 信託財産留保額:なし 合計:年5.0875%程度 |
その他 | ― |
ファンドの仕組み
GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコースに投資した資産は、ゴールドマン・サックスが管理するルクセンブルク・アイルランド籍の2ファンドへ分散投資され、間接的に国内外の株式へバランス良く投資されます。
一つのファンドに投資するだけで複数の国内外のファンドへ分散投資できるのは、投資のリスク管理の面から考えても有効ですね。
運用成績・純資産の推移
引用:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
– | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | シャープレシオ (1年) |
---|---|---|---|---|
ファンドの運用成績 | +12.83% | +14.54% | +43.48% | - |
取ったリスクに対し得られるリターンを図るもので、「リターンー安全資産のリターン÷リスク」の数式で求められます。
またシャープレシオは原則で、投資対象を同じとする商品、かつ3~5年の長期での数字を比較する必要があります。
その上で、数値が高ければ高いほどリスクから得られるリターンが大きく、運用効率が良いと理解することができます。
以下の図で言えば、ファンド2よりファンドの1のほうが、シャープレシオが高く、少ないリスクで高いリターンに期待できると理解できます。
設定からまだ新しいファンドですが、順調に右肩上がりで運用資産、運用成績ともに増えていっています。
特に2020年の値上がり率は眼を見張るもので、ファンドの設定当初から投資を始めていた方はまとまった利益を得られたでしょう。
ファンドの投資先
株式 | 97.7% |
---|---|
投資証券 | 0.0% |
現金・その他 | 2.3% |
米ドル | 68.1% |
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台湾ドル | 12.1% |
日本円 | 6.0% |
ユーロ | 4.3% |
香港・ドル | 3.6% |
その他 | 4.2% |
現金等 | 2.3% |
引用:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
運用資産の半分以上がドル建てでの運用となりますが、本ファンドに関しては為替ヘッジ(為替変動に対して保険をかけている)ありの為、ドル-円間の為替リスクに関しては大きく心配しなくても良いでしょう。
投資先に関しては、現状米国のテック企業中心となっており日本在住の個人投資家の方には正直馴染みの浅い企業が並びます。
個々の投資先の妥当性は個人での判断が困難なため、過去の運用成績や投資先の属性から投資判断を行う形になるでしょう。
口コミ・評判
NY26日
My小部銘柄は微下げで終了ファンド/4銘柄のうちテック企業組み入れ商品のGSフューチャーのみ🔼+1.14%
1番下げたファンド/ティーロゥプライスグローバルテクノロジー🔽-3.47%で-455
ほかの2銘柄微下げ。持って3年目?忘れたw
トランプ政権前から。
まあ、コロナ関係なく安定してます— ✨ブローチ✨ (@broochmiu) February 27, 2021
GS フューチャーだの ロボティクスだの、、株の投信しかないって騒がれてるときは、気を付けよう。新興国債券を買おうw
— 大手川 隆@債券王 (@isstar0831) November 13, 2020
研究会で出た意見
・GS(ゴールドマン・サックス)という知名度の高い運用会社の運用ファンドで、なんとなく安心
・投資のプロが選んだ、北米のテック企業に日本から手軽に投資できるのはメリット
・新生ファンドの中では設定額首位(参照:日本経済新聞 20年上期の投信、設定額首位は「nextWIN」)
・先進国だけでなく新興国株式にまで分散投資でき、ある程度攻めの投資も可能
・手数料が比較的割高
・個人投資家には馴染みのない投資先が並び、投資先の妥当性を推し量るのが難しい
・設定から日が浅く投資判断に使える過去データが少ない
まとめ
・先進国だけでなく新興国にも分散投資したい方
・有名なゴールドマン・サックスが運用するファンドへ投資してみたい方
・短期的にまとまった資産を築きたい方
・過去の運用成績のデータ重視で投資先を決めたい方
GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコースはまだ設定から1年程の新しいファンドということもあり、投資判断の参考になる運用成績のデータが豊富に溜まっていない点は投資先ファンドの妥当性を推し量る際にデメリットになり得ます。
しかし米国株中心ということで最近の米国株の加熱が冷め弾けた場合、同ファンドも大きな影響を受ける可能性も。
10年以上の長期的な利幅を狙いたい方は別ですが、ある程度短期で利益獲得を狙いたい方は投資のタイミングをしっかり推し量る可能性がありますね。
販売会社一覧
同ファンドの販売会社は、以下ホームページにて確認することが可能です。
以上、
両国ファンド研究会 一同 2021.08.25
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