第17回ファンド研究会「JPMグローバル医療関連株式ファンド」
日時:2021.09.10(金)21:00~
場所:ZOOM
参加者:櫻井洋一/投資モモンガー(順不同)
ファンド概要
ファンド名 | JPMグローバル医療関連株式ファンド |
---|---|
運用会社 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 |
ベンチマーク | なし |
種類 | 追加型投信/内外/株式 |
特色 |
1.世界の医療関連企業の株式に主として投資します 2.ファンドは、年4回(1月、4月、7月、10月の各25日*)の決算時に、分配します 3.為替ヘッジは行いません |
投資コスト (高い) |
購入手数料:3.85%(税抜3.50%)を上限 信託報酬:年率1.85%程度(税抜1.73%程度) 信託財産留保額:なし 合計:年5.7%程度 |
その他 | ― |
ファンドの仕組み
引用:JPモルガン・アセット・マネジメント
JPMグローバル医療関連株式ファンドへ投資を行うと、マザーファンドである「グローバルヘルスケアファンド」を介し世界の医療関連企業の株式に投資されます。
また、同時に一部の資金は株式運用の状況を見ながら円建ての公社債に投資する「マネープール・ファンド」にも投資され、リスクとリターンのバランスを保ちながら安定した運用を目指すことが出来ます。
運用成績・純資産の推移
引用:JPモルガン・アセット・マネジメント
– | 1年 | 3年 | 5年 | シャープレシオ (1年) |
---|---|---|---|---|
ファンドの運用成績 | +25.43% | +13.01% | +14.84% | 2.29 |
取ったリスクに対し得られるリターンを図るもので、「リターンー安全資産のリターン÷リスク」の数式で求められます。
またシャープレシオは原則で、投資対象を同じとする商品、かつ3~5年の長期での数字を比較する必要があります。
その上で、数値が高ければ高いほどリスクから得られるリターンが大きく、運用効率が良いと理解することができます。
以下の図で言えば、ファンド2よりファンドの1のほうが、シャープレシオが高く、少ないリスクで高いリターンに期待できると理解できます。
世界的なパンデミックによる医療需要の高まりにより、近年の大幅な値上がりには眼を見張るものがあります。
しかし、既にかなりの高値をつけており、これから投資を行いたいとお考えの方はパンデミック後の価格変動をしっかり考慮して投資判断を行う必要があるでしょう。
ファンドの投資先
引用:JPモルガン・アセット・マネジメント
引用:JPモルガン・アセット・マネジメント
現状、投資先の75%以上が医療先進国米国株での構成となっています。
投資先銘柄も、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど日本の投資家にも馴染み深い大手医療メーカが並びます。
投資先の特性上、医師、看護師、薬剤師などの医療従事者の投資家さんであれば、投資先の妥当性を理解しやすいかもしれませんね。
口コミ・評判
JPMグローバル医療関連株式ファンドhttps://t.co/Ica20Iz2Kk
このファンドの中には、今、コロナのワクチン開発に関与しているギリアドやアッヴィが含まれる
でも、このTLのみんなは直接銘柄買ったほうが早いよね☺️
— みらいあせっと@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭🍤 (@instockexnet) April 7, 2020
薬品株として、2ファンド購入。
①JPMグローバル医療関連株式ファンド
②ピクテバイオ医薬品ファンド— grab522 (@grabf522) June 14, 2021
サンタさんへ
ことしのプレゼントは
「JPMグローバル医療関連株式ファンド」
「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド」
がほしいです。ぼくより
— 阿部 (@Masaki_Abe0706) December 19, 2020
研究会で出た意見
・パンデミックの影響でこれから、ヘルスケア需要の高まりには期待できる
・儲けたいというより医療業界を応援!という気持ちの部分で投資を検討したい
・一時的なイベント特需の可能性があるので、直近の運用成績だけを見て投資するのは危険
・新薬などは先行投資の意味合いも大きいので、上手く行かなかった場合にリスクを負いそう
・医療関係者でないと、投資先の妥当性を理解するのは困難であろう
まとめ
・医療業界に精通しており、投資先企業の妥当性を適切に判断できる人
・投資を通して医療業界を応援したい人
・長期で安定的、かつ低コストでまとまった資産を運用したい人
・医療業界に詳しくない人
正直な話、近年の医療関連銘柄の価格上昇率は投資者目線で魅力的ですよね。
引用:JPモルガン・アセット・マネジメント
しかし、医療のような専門性の高いテーマ型ファンドは、業界人やその業界に精通している方でないと投資先の妥当性を推し量るのは困難なのが実際のところ。
投資において、「理解しないでなんとなくで投資する」ことは、最大のリスクです。
よって、医療業界に詳しい方で投資先を確認し将来性を十分に感じられる方は、JPM グローバル医療関連株式ファンドへの投資を検討することが出来ると言えるでしょう。
また、投資は企業を応援する意味合いを含みます。医療関連株への投資を通し、医療業界を応援したいという気持ちがある方は一種「応援」の意味合いで投資を行うのはとても素敵なことだと思いますよ!
販売会社一覧
同ファンドの販売会社は、以下ホームページにて確認することが可能です。
以上、
両国ファンド研究会 一同 2021.08.31
この記事が皆さまの資産運用の助けになりましたら是非、SNSでシェアをいただきますと執筆冥利につきます。